「おめでとう。」 と言った。 「なにが、違うから!!」 私は全力で否定した。 だけど全然信じてもらえなかった。 夕方。 私は九条家の前に立っていた。 緊張で心臓が痛い。 帰りたい。 今すぐ帰りたい。 そう思っているとインターホン鳴らす前に玄関が開いた。 「花梨。」 皐月だった。 「何してるの。」 「やっぱ帰って一人でお家いる。」 「花梨1人じゃ危ないでしょ、女の子なのに。」 皐月は小さく笑うと、自然に私の荷物を持つ。 「入りなよ。」 たったそれだけなのに。 胸がどきっとした。