「どうした?」 「な、何が?」 「なんか変。」 鈍いくせに、 昔からこういうところだけ鋭い。 「き、気のせいだから!」 私は慌てて席へ向かった。 後ろから不思議そうな視線を感じる。 お願いだから気づかないで。 今の私、絶対変だから。 好きだと気づいてしまったなんて。 そんなの知られたら恥ずかしくて死んでしまう。 そのまま一日中、皐月を意識し続けた私は、放課後にはすっかり疲れ切っていた。 帰る準備をしているとスマホが震える。