皐月が笑うと嬉しい。
皐月に優しくされると嬉しい。
皐月が他の女の子といると気になる。
「花梨」って名前を呼ばれるだけで心臓が跳ねる。
全部。
全部。
全部。
これは幼なじみだからじゃない。
私はゆっくり胸に手を当てる。
心臓がうるさい。
そして。
誰もいない部屋で。
小さく呟いた。
あぁ、そうか、
「……私。」
声が震える。
「皐月のこと……好きなんだ。」
認めた瞬間。
顔が熱くなった。
恥ずかしくて。
苦しくて。
でも。
少しだけ嬉しかった。
私はとうとう気づいてしまった。
幼なじみへの本当の気持ちに――。

