泥だらけになって遊んでいたし、 くだらないケンカだってたくさんした。 皐月が人気者になる前は、ただの幼なじみだった。 夏祭りでは迷子になった私の手を引いてくれた。 小学校の運動会では転んだ私を笑いながら起こしてくれた。 雨の日には傘を忘れた私に、自分の傘を半分貸してくれた。 思い出せば、そんな記憶ばかりだ。 だからこそ苦しい。 いっそ嫌いになれたら楽だったのに。 皐月は昔と変わらない。