見ちゃいけない。 聞いちゃいけない。 そう思うのに。 耳だけは勝手に二人の会話を追ってしまう。 しばらく沈黙が続いた。 そして。 「ごめん。」 皐月が静かに口を開く。 優しい声だった。 相手を傷つけないように。 でも。 ちゃんと断る声。 「俺好きな人がいるから。」