「キャー!九条くん、おはよう!」 「今日もかっこいい……!」 朝の昇降口は、いつも以上に騒がしかった。 歓声の中心にいるのは、私の幼なじみ九条皐月。 高身長で整った顔立ち。 成績優秀、運動神経抜群。 誰にでも優しくて、生徒会の仕事まで完璧にこなす。 学校中の女子が憧れる人気者だ。 一方の私は、眼鏡と長い前髪で顔を隠した地味な女子。