体中が痛い。重いまぶたを持ち上げる。明るい。朝だ。
なんで私は床に寝てるんだろう。そう思いながらだるい体を起き上がらせると、
目に飛び込んできたのは、鮮やかな赤に染まり、糸の切れた人形のように床に転がっている母さんと父さんだった。
「え......?」
頭が真っ白になった。その時気づいた自身の手に握られた硬い感触。
赤い液体が滴るナイフだった。
私はびっくりしてそのナイフを手放した。
金属音が響いた。
その時、インターホンが激しく鳴った。そして、扉を叩く音。
「如月さ〜ん?いるんでしょう?大丈夫?いつも賑やかなのに一日中物音一つしないんだもの。
心配で見に来たのよ。開けてちょうだい?」
私はビクッと方を揺らして、咄嗟に血のついたナイフを隠そうと拾ってしまった。
玄関口から叫び声。鍵が閉まっていなかったのだ。
そこからの記憶は曖昧で、気づいたら警察が来ていた。
未成年ということもあり、刑務所には入らずに済んだ。その代わり、保護施設で監視下に置かれることになった。