あそこにいるのは、人間が大好物なけものさま。あなたが生まれる前からあなたを待っていました。暗い森でも、布団の中でも、けものさまはあなたを見ています。逃げることはできません。ずっと見ていますから。私はあなたをけものさまに差し出す約束をしているのです。私は、あなたの「口」です。だからほら、あなたの意思とは関係なく、私はもう動いてしまうのです。「けものさま、けものさま。わたしのすべてを、どうぞ」