私だけが知っている、君の秘密


その時だった。

朔斗がふと手を止める。

静かな部屋。

誰もいない空間。

そして。

小さく呟いた。

「疲れた……」

私は目を見開く。

初めて聞いた。

あの完璧な生徒会長が。

弱音を吐くところを。

でも。

次の瞬間には。

朔斗はいつもの無表情に戻っていた。

まるで。

誰にも聞かれたくなかったみたいに。