私だけが知っている、君の秘密


「朔斗って帰らないんだよな」

玲夜がぽつりと呟く。

私は首を傾げる。

「帰らない?」

「会長の仕事終わっても残ってる」

伊織がいれば何か言いそうだけど。

今日はいない。

玲夜は椅子にもたれかかった。

「昔からだよな」

すると。

本を読んでいた珀翔が顔を上げる。

「昔からだな」

私は少し気になった。