二人で並んで歩く。 静かな渡り廊下。 いつもなら玲夜が話しているはずなのに。 今日は違った。 「俺さ」 玲夜が呟く。 私は顔を上げる。 でも。 その先は続かなかった。 「……やっぱ何でもない」 玲夜は笑う。 いつもの笑顔。 だけど。 私は思った。 この人も。 何かを隠している。