「……聞いた?」 先に口を開いたのは玲夜だった。 いつもの軽い声じゃない。 私は少し迷った。 でも。 嘘はつきたくなかった。 「少しだけ」 玲夜は苦笑した。 「最悪」 そう言って空を見上げる。 夕焼けが綺麗だった。 だけど。 玲夜の横顔はどこか寂しそうに見えた。