翌日の昼休み。 私は美月と中庭でお弁当を食べていた。 春の風が気持ちいい。 「そういえばさ」 美月がサンドイッチを頬張りながら言った。 「伊織って人気なんだよ」 私は思わず笑った。 「うん、それは分かるかも」 優しいし。 話しやすいし。 誰にでも平等だ。 「あれはモテるよね」 私が言うと、美月は大きく頷いた。 「しかも頭もいいし運動もできるし!」 「完璧じゃん」 「でしょ!?」 二人で笑った。