学校へ着く頃。 珀翔が目を覚ました。 「……」 数秒。 沈黙。 自分の状況を理解する。 私の肩。 掴んでいる袖。 後ろのニヤニヤした三人。 「お前やばかったぞ」 玲夜が言う。 珀翔は固まった。 伊織が笑う。 「めちゃくちゃ甘えてた」 珀翔の顔が一気に赤くなる。 私は吹き出した。 すると。 珀翔は小さくため息を吐く。 そして。 誰にも見えないように。 そっと私の手を握った。