今回は行きより近かった。 肩にもたれている。 完全に。 遠慮ゼロで。 私は少し顔が熱くなる。 でも。 起こさなかった。 そのまま肩を貸す。 すると。 珀翔が小さく動いた。 「ん……」 寝言みたいな声。 そして。 私の肩へさらに擦り寄った。 私は固まる。 近い。 近すぎる。 後ろの席から。 「うわ」 玲夜の声。 「やば」 伊織の声。 私は振り返れなかった。 恥ずかしすぎて。