私だけが知っている、君の秘密


「可愛い……」

思わず呟く。

その瞬間。

後ろから。

「聞こえてる」

玲夜の声。

私は飛び上がった。

振り返る。

玲夜と伊織がニヤニヤしている。

「ち、違う!」

顔が熱い。

二人は楽しそうだった。

その時だった。

珀翔が少しだけ動く。

そして。

無意識なのか。

私の肩へさらに体重を預けた。

私は固まる。

近い。

近すぎる。

心臓が壊れそうだった。

でも。

嫌じゃない。

むしろ。

少し嬉しかった。