私だけが知っている、君の秘密


その頃。

少し離れた場所。

玲夜達は二人を見ていた。

玲夜が苦笑する。

「振られたな」

伊織も笑った。

「完全に」

朔斗は静かに頷く。

悔しくないと言えば嘘になる。

でも。

不思議と後悔はなかった。

「最初から決まってたのかもな」

玲夜が言う。

誰も否定しなかった。

停電の日。

倉庫の日。

体育祭の日。

気付けば。

うるあの隣にはいつも珀翔がいた。

そして。

うるあが一番自然に笑う相手も。

珀翔だった。