私だけが知っている、君の秘密


告白の後。

私はまだ現実感がなかった。

キャンプファイヤーの火が揺れている。

隣には珀翔がいる。

手を繋いだまま。

それだけなのに。

心臓がうるさかった。

「うるあ」

珀翔が呼ぶ。

「ん?」

顔を上げる。

視線がぶつかる。

それだけで顔が熱くなった。

「顔赤い」

珀翔が言う。

「珀翔くんも」

即答した。

珀翔が少し笑う。

「そうかもな」

私も笑う。

なんだか変だった。

今まで何度も話した。

何度も隣にいた。

なのに。

恋人になっただけで全部違う。