音楽が流れる。 キャンプファイヤーの火が揺れる。 私は珀翔と向かい合った。 周りにはたくさんの人がいる。 なのに。 不思議だった。 珀翔しか見えない。 「いいのか」 珀翔が聞く。 「え?」 「俺で」 私は笑った。 「珀翔くんがよかった」 その言葉に。 珀翔が固まる。 耳が赤い。 少しだけ可愛いと思った。