「何だったの?」 ゴール後聞く。 伊織は少し笑った。 「秘密」 絶対嘘だった。 その横で玲夜が不満そうな顔をしている。 「ずるいだろ」 「お互い様じゃない?」 二人が睨み合う。 私は意味が分からない。 午後。 今度は障害物競走。 珀翔が出場していた。 私は応援席から見ている。 その時だった。 最後の障害。 借り物カード。 珀翔が紙を見る。 止まる。 そして。 こちらを見る。 心臓が跳ねた。