私だけが知っている、君の秘密


体育祭当日。

グラウンドは大盛り上がりだった。

私は実行委員として朝から走り回っている。

「天音ー!」

「借り物競走始まるぞ!」

クラスメイトに呼ばれ。

私は慌ててスタート地点へ向かった。

ピストルの音が鳴る。

選手達が一斉に走り出した。

紙を拾う。

そして。

止まる。

会場がざわついた。

玲夜だった。

紙を見たまま笑っている。

「マジか」

そう呟くと。

真っ直ぐこちらへ走ってきた。