「うるあ」 玲夜が呼ぶ。 私は振り返る。 「明日借り物競走出るだろ?」 「出るよ」 「絶対俺選べよ」 私は固まった。 「え?」 玲夜は笑っている。 でも目は本気だった。 「ずるいな」 伊織が苦笑する。 「なら俺も立候補しようかな」 「何に」 「借り物」 玲夜が眉をひそめる。 「お前絶対狙ってるだろ」 「玲夜ほどじゃないよ」 二人が睨み合う。 私は意味が分からない。