私だけが知っている、君の秘密


「俺に言ったよな」

珀翔が静かに言う。

私は顔を上げた。

「一人で抱え込むなって」

倉庫の日。

過呼吸の日。

思い出す。

私は確かにそう言った。

珀翔は少しだけ笑う。

「そのまま返す」

胸が熱くなった。

「頼れ」

短い言葉だった。

でも。

誰よりも真っ直ぐだった。

「辛いなら言え」

「苦しいなら言え」

「助けてほしいなら助けてって言え」

涙がまた溢れる。

今まで欲しかった言葉だった。

本当は。

ずっと。

誰かに言ってほしかった。