「うるあ」 珀翔が名前を呼ぶ。 優しい声だった。 もう駄目だった。 張り詰めていたものが全部切れる。 私は泣いた。 子供みたいに。 今まで我慢してきた分。 全部吐き出すみたいに。 そして珀翔は何も言わなかった。 ただ。 そっと抱き寄せた。