「先生にも言わなかった」 「親にも言わなかった」 「友達にも」 私は肩を竦める。 「だって迷惑かけたくなかったから」 その瞬間だった。 「馬鹿か」 低い声。 私は固まった。 珀翔が怒っていた。 初めて見るくらい。 真っ直ぐに。