私だけが知っている、君の秘密


「俺もそうだった」

私は顔を上げる。

珀翔は静かに言った。

「助けてって言えなかった」

「一人で抱え込んでた」

倉庫の日を思い出す。

あの日の珀翔。

震える声。

苦しそうな顔。

「だから分かる」

珀翔は私を見る。

「そのままだと壊れるぞ」

胸の奥が大きく揺れた。

今まで。

誰にも言われたことがなかったから。