私だけが知っている、君の秘密


「珀翔は?」

玲夜が聞く。

珀翔は少し黙った。

本を閉じる。

そして。

うるあを見る。

胸の奥がざわつく。

面白くない。

取られたくない。

その感情の正体を。

もう知っていた。

「ああ」

小さく答える。

「俺も行く」