私だけが知っている、君の秘密


静寂が落ちる。

三人とも分かっていた。

もう誤魔化せない。

気になるだけじゃない。

放っておけないだけでもない。

取られたくない。

他の誰かの特別になってほしくない。

その感情の名前は一つだった。

玲夜が苦笑する。

「終わったな」

伊織が笑う。

「終わったな」

朔斗も小さく笑った。

誰も否定しない。

否定できない。

三人は同じ瞬間に気付いてしまった。

自分が。

天音うるあを好きだということに。