私だけが知っている、君の秘密


伊織は小さく笑った。

「俺もかも」

病院の日を思い出す。

頭を撫でてくれた手。

優しい声。

安心できた温もり。

気付けば。

うるあのことばかり考えていた。

「取られたくないな」

その言葉に嘘はなかった。