私だけが知っている、君の秘密


「伊織は?」

玲夜が聞く。

伊織は少し考えた。

そして苦笑する。

「頼りたくなる」

静かな声だった。

病院の日を思い出しているのかもしれない。

「一緒にいると安心するし」

その答えに。

今度は全員が黙った。

最後に視線が朔斗へ向く。

朔斗はため息を吐いた。

「放っておけない」

短い答え。

でも。

それだけで十分だった。