「大丈夫」 私は優しく言った。 「一人じゃないよ」 朔斗は何も答えない。 でも。 制服を掴む力が少しだけ強くなった。 今だけは。 如月家の跡取りじゃない。 生徒会長でもない。 ただ。 不安を抱えた一人の高校生だった。 そして。 そんな朔斗を見ていると。 胸が苦しくなった。