私だけが知っている、君の秘密


「夢を選んだら」

「全部失うかもしれない」

静かな声。

「家族も」

「居場所も」

「今まで積み上げてきたものも」

朔斗は目を閉じる。

「正直」

そこで言葉が止まった。

「怖いんだ」

私は息を呑んだ。

初めてだった。

朔斗が弱音を吐いたのは。