「昔」 朔斗がぽつりと呟く。 「一度だけ言ったことがある」 私は顔を上げる。 「継ぎたくないって」 静かな声。 でも。 その瞳は少し揺れていた。 「そしたら父親に言われた」 朔斗は苦笑した。 自嘲するように。