「大学も決まっている」 「後はお前が継ぐだけだ」 私は息を呑んだ。 継ぐ? 朔斗は何も言わない。 ただ。 拳を強く握っていた。 「……分かっています」 低い声。 苦しそうな声だった。 そして。 電話が切れる。 廊下には。 一人で立ち尽くす朔斗だけが残っていた。