私だけが知っている、君の秘密


その日の帰り道。

玲夜は一人で歩いていた。

ふと昨日のことを思い出す。


『玲夜くんは便利な人じゃない』


『そんなの最低だよ』


怒っていた。

自分のために。

本気で。

玲夜は小さく笑う。

そして空を見上げた。

「やばいかもな」

誰にも聞こえない声。

その頬は少しだけ赤かった。