「元カノからだったんでしょ?」 私が聞く。 玲夜の笑顔が少しだけ止まる。 そして。 苦笑した。 「みんな知ってんのな」 私は何も言わない。 玲夜も少し黙った。 しばらく歩く。 夕陽が長い影を作っていた。 「会いたいんだってさ」 玲夜が突然言った。 私は顔を上げる。 「さっきメッセージ来てた」 苦笑する。 「話したいことがあるって」 その声は思ったより静かだった。 怒ってもいない。 悲しんでもいない。 ただ。 どこか疲れていた。