「スマホ」 朔斗が言う。 玲夜のスマホが机の上で震えていた。 画面が光る。 そこに表示されていた名前を見た瞬間。 玲夜の表情が固まった。 『白石 美羽』 空気が変わる。 さっきまでの空気が嘘みたいに。 玲夜は画面を見つめていた。 動かない。 笑わない。 そして。 震えるスマホを静かに裏返した。