私だけが知っている、君の秘密


教室の隅の方で白石くんは床に座り込んでいた。

肩が震えていて呼吸も苦しそう。

こんな白石くんさ見た事がない。

珀翔「はっ……っ……」

私はとりあえず白石くんの前にしゃがみ込む。

どうしよう?どうしたらいい?

なんでこんなことになったのか理由は分からないけど今苦しんでるのだけは分かる。

私に出来ることを今はしなくちゃ!

うるあ「大丈夫だから」

私は必死に声をかける。

うるあ「私いるから」

でも白石くんの呼吸は戻らない。

うるあ「白石くん」

私はそっと肩に触れた。

ビクッと身体が震えたけど振り払われなかった。

そのことに私は少しだけ安心して気付けば白石くんを包み込むように護るようにぎゅっと抱きしめていた。

不安が少しでもなくなるように背中を優しくさする。

うるあ「大丈夫。大丈夫だから」

何度も繰り返す。

それしかできなかった。

最初はブルブル震えていた白石くんの身体が少しずつ落ち着いていき荒かった呼吸もゆっくりになった。

静かな教室で暗闇の中、私は背中をさすり続けた。

すると小さな声が聞こえた。

珀翔「……悪い」

初めてだった。

こんな弱々しい白石くんを見るのは。

その瞬間パッと電気が点いた。

停電が復旧したのだ。

私は思わず顔を上げるとすぐ目の前にいる白石くんと目が合った。