私だけが知っている、君の秘密


病院へ着く。

白い廊下。

消毒液の匂い。

伊織は病室の前で立ち止まった。

「母さん」

静かな声。

「ずっと入院してるんだ」

私は息を呑む。

今までの電話。

帰りたくない理由。

全部繋がった気がした。