気付けば。 私は珀翔の手を握っていた。 珀翔が少し驚いた顔をする。 私はまっすぐ珀翔を見る。 「そんなの親友じゃないよ」 小さく言う。 「珀翔くんは悪くない」 珀翔は何も言わなかった。 ただ。 繋がれた手を見つめる。 温かかった。 「……ありがとな」 小さな声。 私は笑った。 「どういたしまして」 その瞬間。 珀翔は初めて思った。 もう少しだけ。 うるあの隣にいたい、と。