男子は深呼吸した。 そして。 勇気を振り絞るように言った。 「好きです」 時間が止まった気がした。 「ずっと前から好きでした」 真っ直ぐな言葉。 私は驚く。 その時だった。 少し離れた校舎の角。 そこに人影が見えた。 偶然なのか。 それとも――。 立っていたのは玲夜だった。 玲夜は私達を見つめている。 その表情は。 今まで見たことがないくらい複雑だった。