その時だった。 「天音うるあさん!」 スタッフが呼びに来る。 ミスコン開始の時間だ。 私は深呼吸した。 そして。 四人を見る。 「行ってくる!」 笑顔で言う。 すると。 玲夜が手を振る。 伊織が頷く。 朔斗が静かに見守る。 そして。 珀翔が小さく言った。 「頑張れ」 私は目を見開いた。 そして。 笑った。 「うん!」 この時。 誰も気付いていなかった。 ミスコンが終わった後。 うるあを巡って。 少しずつ四人の気持ちが動き始めることを。