「別に」 珀翔が資料から顔を上げる。 そして。 当たり前みたいに言った。 「事実だろ」 静寂。 生徒会室が止まる。 玲夜が固まる。 伊織も固まる。 私も固まる。 そして。 珀翔だけが数秒後に気付いた。 自分が何を言ったのか。 耳が一気に赤くなる。 「……忘れろ」 小さく呟く。 私は思わず笑ってしまった。 その様子を見ながら。 玲夜は面白くなさそうに目を細めた。