私だけが知っている、君の秘密


静寂が落ちた。

朔斗は何も言わない。

ただ。

じっと私を見ていた。

私は続ける。

「玲夜くんも」

「伊織くんも」

「珀翔くんも」

「みんな心配してたよ」

その瞬間だった。

朔斗の表情が揺れる。

ほんの一瞬。

本当に一瞬だけ。

弱い顔。

苦しそうな顔。

今にも助けを求めそうな顔。

だけど。

次の瞬間には消えていた。

「……余計なお世話だ」

低い声。

冷たい言葉。

それなのに。

なぜか私は思った。

今の顔が。

本当の朔斗くんなんじゃないかと。