その時だった。 朔斗が小さく笑った。 でも。 その笑顔は全然笑っていなかった。 「俺がやらなきゃ終わらない」 静かな声。 苦しそうな声。 そして。 「俺しかいないんだから」 その言葉に。 部屋が静まり返った。 玲夜が目を伏せる。 伊織が唇を噛む。 珀翔が拳を握る。 私は胸が締め付けられた。 その言葉は。 まるで自分自身に言い聞かせているみたいだった。