私だけが知っている、君の秘密


レジを終えた頃には外は夕暮れだった。

オレンジ色の空。

少し涼しい風。

「疲れたー」

玲夜が伸びをする。

すると。

伊織のスマホが震えた。

私は気付く。

まただ。

あの表情。

笑顔が消える。

でも。

伊織はすぐにスマホを伏せた。

「どうした?」

玲夜が聞く。

「何でもない」

伊織は笑った。

だけど。

珀翔と朔斗だけは何も言わなかった。