私だけが知っている、君の秘密


周りの生徒達も散っていく。

私は玲夜を見た。

玲夜は笑っている。

でも。

私は気付いてしまった。

笑っているのに。

全然嬉しそうじゃない。

その時だった。

遠くから朔斗の声が聞こえる。

「玲夜」

玲夜が振り返る。

朔斗は静かに言った。

「無理して笑うな」

玲夜の表情が一瞬だけ止まった。

そして。

「会長には敵わないな」

苦笑した。

私は胸の奥がざわつく。

玲夜は今も。

何かを隠している。