「今度一緒に文化祭回ろ?」 女子が恥ずかしそうに言う。 玲夜は笑った。 優しい笑顔。 誰が見てもドキッとする笑顔だった。 「ごめんね」 柔らかい声。 「その日は忙しいんだ」 女子は少し残念そうだった。 それでも嬉しそうに去っていく。 玲夜は最後まで笑顔で手を振っていた。 でも。 女子の姿が見えなくなった瞬間だった。