その時だった。 コンコン。 生徒会室のドアがノックされる。 「失礼します」 入ってきたのは一年生の女子だった。 「あの……朝比奈くんいますか?」 伊織が顔を上げる。 「どうしたの?」 すると女子は安心したように駆け寄った。 「文化祭のことで相談があって……」 不安そうな顔。 伊織はすぐ椅子を引いた。 「座る?」 優しい声。 女子はほっとしたように頷いた。