絆創膏を貼り終える。 伊織は少し困ったように笑った。 「ありがとう」 その時だった。 玲夜がニヤニヤしながら口を開く。 「伊織だけずるくね?」 「は?」 「俺も怪我しようかな」 伊織が吹き出す。 朔斗は呆れていた。 そして。 珀翔だけが黙っていた。 でも。 私は見逃さなかった。 絆創膏を貼る私達を見ていた珀翔が。 ほんの少しだけ。 複雑そうな顔をしていたことを。